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思いつきで色々書くかもしれない

【トリコ】ミレニアム懸賞問題に並ぶ未解決問題、『トリコはかつてチェインアニマルだった問題』を解く

 

オレも元々は「束縛された獣」だった…

 

闘技場で闘ったことも何度もある…

 

お前と同じさ

 

ひとりぼっちじゃないぞ

 

グルメ28 お前は… より

トリコ序盤の屈指の名シーンと言っても過言ではないこのシーン

産まれて直ぐに母親を殺されたバトルウルフの子供に自分も同じだと優しく語り掛けるトリコ

 

初期から描写されてきたトリコの圧倒的な強さ・ココがかつて危険生物として隔離されそうになったという過去・トリコが所々で漏らすIGOへの悪態・所長の"おかえり"発言、そしてこの直後に明かされるグルメ細胞の存在

 

当時の読者は誰もがこう予想しただろう

 

 

 

 

 

「トリコってグルメ細胞の研究で生まれた実験生物???」

 

 

 

 

 

 

その予想通りリーガルマンモス編終了後過去編に突入し、トリコ達四天王がいかにして生まれたのか、そしてIGOが食の管理を元にどのような非道を行ってきたのかが明らかに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ならなかったのはトリコ読者の小松ならもちろんご存じと思いますが、今回はこの世界最難関の未解決問題として有名なチェインアニマル問題についてオレ個人の見解を発表していくぜ小松ぅ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

知らない小松に簡単にチェインアニマルとこの問題について説明すると、チェインアニマルとはグルメ研究所で生み出された実験動物の総称であり、その名が示す通りそのほとんどが野生に存在せず研究所で飼い殺されている。

グルメ細胞の存在とその利用価値が明かされたアカシア様の回想がリーガルマンモス編で入ったことで、上記の通り

『トリコ(と恐らく他の四天王)がかつてグルメ細胞を元に生み出された。あるいはグルメ細胞を移植された実験動物』

と予想されたのですが、この話以降特にこのへんは触れられず、結局最終回を迎えてもこの話が明かされることはなかったという問題です。

 

あまりに触れられないため基本的にこの設定はしまぶーが忘れてる、無かったことになったというのが通説ですが、結論から先に言うと

 

「無かったことにはなっていないが、初期設定よりかはマイルドになった。」

 

というのが僕の結論です。

 

初期はまず間違いなく実験動物として人間扱いされていなかったという設定だったと思われますが、後にトリコは少年時代スラムで暮らしていたところを一龍に拾われたという過去が明らかになり、更にグルメ細胞を拾われた時点で保持していたことも明かされるので、細胞を移植された説もこれで無くなりました。

 

ではなぜこのような変更が行われたのかについての考えられる理由は2つあるので順番に説明していくぜ小松ぅ!

 

 

 

①アニメ化の決定とメイン読者層に合わせた

ガツガツ!!でおなじみの日曜朝に放送されていたトリコのアニメ

そう、日曜の朝である

アニメをみたことがある小松ならわかると思いますがアニトリは流血描写や喫煙描写といった物が徹底して排除されており、あのグルメ警察特別機動隊隊長のトール隊長もカットされている。

ニチアサという時間帯の関係でそうなったと思われますが、そう考えるとニチアサで子供を人体実験して改造したなんて設定を流すのは結構危ない

またアニメ化決定当時のトリコのメイン読者はおそらく小学校高学年~中学生でした。しまぶーは読者思いの作家なのでこのアニメ化も加味して残酷で複雑化しやすいこの設定を変えたのかもしれません。

 

 

 

②世界観を広げるのにグルメ細胞の設定が変わった結果、この設定も変わった

個人的にはこちらの説が特に有力

グルメ細胞はもともとご存じグルメクラゲという深海に生息するクラゲが持っていた特殊な細胞という設定だったが、後に137億年前のグルメビッグバンで発生したにグルメエネルギーが膨張して誕生した細胞という事が明かされ、更に地球のグルメ細胞は数億年前に地球に落下したグルメ細胞を含んだ隕石が星のエネルギーを吸って地球ごと大きく膨らみながら地球の旨味を増幅させていき、その過程で生物にも取り込まれていったという非常にスケールの大きい話となった。

ここに更にグルメ細胞の悪魔の設定も加わることでトリコは序盤からは考えられない宇宙をも巻き込んだ壮大な話に発展していったのですが、これはグルメ細胞の出自がグルメクラゲのままだったらとても考えられなかったでしょう。

恐らくしまぶーがストーリーを考えるにあたってこれじゃあスケールを大きくできないと考えた結果一部設定を変えたのだと思われます。

グルメクラゲも無かったことにはなっていないと思われ、グルメ細胞の起源ではなくなったがアカシアがそういう細胞があると気付くきっかけになった生物とかそんな感じの立ち位置になったと考えられる。

グルメ細胞の設定が変わりグルメ細胞の悪魔が出てきたことでじゃあ実験生物とかそんなスケールじゃ面白くないよねということでトリコ達の設定も変化したわけだな小松ぅ!!!!!!!

 

というわけで1番の説にしろ2番の説にしろ設定の変化があった説はほぼほぼ確定的だと読んでいた小松も納得したと思うのでここから無かったことになっていないというところに入っていきましょう

 

 

再三言っている通りこれ以降トリコの口からチェインアニマル時代のことが語られることは一切ないので各所でしまぶーが忘れてる・無かったことになったと言われているこの設定ですが実は本編、しかもグルメ界編でこの設定に触れられているシーンがあるのです。それがこのシーン

グルメ306:キッカケを獲れ!! より

猿武の修行中、キレた猿王バンビーナの怒気を感じ取ったトリコが自身の半生を一瞬で走馬灯のように思い浮かべたシーンでグルメコロシアムで闘う少年時代のトリコが描かれているのである

実に300話近い話数を経て描かれた「闘技場で闘った」描写。しかしその表情からは過酷な扱いを受けている様子は全く感じ取れない。

恐らく実験生物として他の生き物と戦わされ見世物にされたという残酷過ぎる設定は最終的に修行の一環として闘技場で闘ったことがあるという設定に変化したのだとこの表情から読み取れるぜ小松ぅ!!(ちなみにこのシーンはこれ以外にも貴重なトリコの過去が垣間見えるシーンだったりする)

 

 

 

 

そんなわけで長くなりましたがこの闘技場でガウチと対峙してるこの一コマをもって最初に書いた

「無かったことにはなっていないが、初期設定よりかはマイルドになった。」

という結論になりました。

この記事を読んで納得した小松はしまぶーが設定忘れてるとか言わないようにしてあげてください。

 

 

 

 

このチェインアニマル問題以外にもトリコには未回収要素や気になる描写がぽつぽつと残っていますが、次あるとしたら「第0職員の本来の本編での活躍予想」「ペアさんはなんでベジタブルスカイほっつき歩いていたのか」を考察したいと思います。

 

 

それではごちそうさまでした