アギキンTV

思いつきで色々書くかもしれない

映画クレヨンしんちゃんの悪役

どうもΑGITΩです。

FGO(復興ゲームオラ野原しんのすけ)を始めてから劇しんを何作品か見返したのですがやはり何度見ても面白い作品が多いですね。一つだけ人にオススメしたい作品を選べと言われたらかなり悩むほど傑作が豊富です。

 

 そんな劇しんを盛り上げる個性豊かな悪役達も劇しんの魅力の一つですね。復興で激闘を繰り広げた記憶が新しいオカマ魔女・マカオとジョマ、悪役とは言いきれないケン&チャコアクション仮面をおらもう仮面になる寸前まで追い詰めたパラダイスキングなどが有名どころでしょうか。

濃いメンツが並ぶ悪役達の中でもケン&チャコとは別の方向で異質な悪役を今回は紹介したいと思います。

 

ヒエール・ジョコマン

f:id:agito850:20180802205408p:plain

 登場作品は映画第3作目『雲黒斎の野望』。復興こと『かすかべシティ大開発』の黒幕は彼ではないかという考察もありますね。

30世紀の歴史マニアで時間犯罪者、戦国時代でヒロイン・吹雪丸の両親らを殺害し戦国時代を自分好みの世界に改変しようと企んでいました。この所業からわかる通り彼を含む今作の悪役達は名前くらいしかギャグ要素がありません。

上記の通り吹雪丸の両親を殺害している点や、殺害した吹雪丸の母に似せたロボット(ダイアナお銀)を製作し吹雪丸と戦わせたり、5歳児のしんちゃんを本気で殺しにかかったりと劇しんの悪役の中でも相当頭のネジが飛んだ人物と言えるでしょう。

戦国時代でしんちゃんに倒されて爆死したかと思われていましたが、なんとしんちゃんの住む現代まで逃亡しており今度は現代を戦国時代と入り混じったような奇妙な世界に改変(改変の瞬間はBGMも相まってかなり怖い)し、更に自分は日本の大統領に君臨しサブリミナル効果による国民の洗脳や、毎日のように新しい憲法を制定したりと独裁政治を行っていました。しんちゃんに倒されたことを根に持っていたのかそのうち改変の影響を受け、自分の世界の影響下に置かれるはずの野原家を放っておかず始末しようとしましたが、最後は雲黒城ロボごと体をカンタムロボのアクションビームガンで貫かれて死亡しました。 

f:id:agito850:20180802220145j:plain

下半身が吹き飛んでいたりとちょっとグロい

 

暴力は嫌いと言いながら戦国時代での大人しんちゃんとの斬り合い、現代でのロボット戦を命のやり取りをしているとは思えないほどハイテンションで楽しんでいたり、自分が死亡する際も「ゲームオーバー…」と呟くなど終始物事をゲーム感覚で捉えていたような節があります。

劇しんの悪役は悪事をおこなった理由や目的がくだらないものから悲しいものまで大抵は語られますが、このヒエールは最後まで明確な目的や動機が不明瞭であり、その点も異質さに拍車をかけているといえるでしょう。

どこかのサイトで拝見した「ヒエールはしんちゃんの負の部分を増長させたキャラクター」という考察は中々面白いと思いました。言われてみればしんちゃんが所構わず自己紹介を行うようにヒエールも緊迫した状況にも関わらず名刺を渡して自己紹介をするなど似通っている部分が見られる他、妙に波長が合っているように見えたり、そして両者ともに自分が楽しみたいという快楽主義である所が最大の共通点でしょうか、それを他人を顧みるか顧みないかが最大の違いとなりますが。

 

僕の貧弱な語彙では伝わりきらなかったと思いますので未見の方には是非今作を拝見してヒエール・ジョコマン大統領閣下様の偉大さと不気味さを感じてもらいたいですね。

 

 ※サブリミナル効果の演出はDVDでは削除されてしまっているのでその部分を見たい場合はabemaなどのネット配信を待ちましょう(アマゾンプライムでも確認できたようですが現在は視聴不可)