人にその作品に興味を持ってもらうための重要な要素の一つと言える漫画の表紙
BLEACHなどのようにその巻で活躍するキャラ一人を大きくピックアップした物からワンピースなんかのようにその巻の出来事を大まかにまとめた賑やかなものまで、その種類は作者によって様々
今回ピックアップするのは私が敬愛してやまない『トリコ』の表紙
トリコの表紙と言えば定期的にX(旧Twitter)で「2巻でつながる表紙飽きた」と話題になるこの1、2巻の表紙ですが、バズる度にこれまた言われることですがこれは同時発売故の事であり別に島袋先生が飽きたわけではない
しかし今回紹介したいのはこんなしゃぶりつくされた世界一の甘味糖質を誇るアカシアのフルコースのデザート・アースのような甘いものではない
タイトルにもある通り、『トリコ』ロゴの位置
皆さんあまり気にしたことがないかもしれませんが、実はこのロゴは上下を行ったり来たりしている
上の1,2巻を見てもらえばわかりますが、まずロゴの位置は上からスタート
その後7巻までロゴは上で固定されていたのですが…
8巻にて突如下に移動
いったい『トリコ』に何があったのかと言いたいところですが表紙を飾るホネナシサンマを齧るトリコさんとのバランスを考えた結果の移動と思われる
これ以降表紙イラストとのバランスを考え『トリコ』は上に行ったり来たりするのですが比率的には上の方が多め
ちなみに16巻~18巻、36巻~38巻は3連続で『トリコ』が下に鎮座しているフィーバータイムである
ここで今回のタイトルに戻りますが、この上下の法則を無視した物がトリコ全43巻の中で1巻だけ存在する
その巻が……
『トリコ』第40巻「あの涙は!!」
八王+GODの顔アップという恐ろしくも神々しい表紙
そんな彼らの顔を遮らない様に『トリコ』は空気を読み今までの法則を破って真ん中ちょっと下にポジショニング
それでもデロウス、ムーン、スカイディアは少し隠れてしまいましたが、こちらを見つめる瞳は隠さないという『トリコ』の巧みな仕事を感じます
というわけで表紙の『トリコ』のロゴは島袋先生がバランスを考えて配置しており、そのバランスを考えた結果40巻だけ変な位置にあるというトリコビアでしたが、実はこの表紙には他にも作者名の「島袋光年」が横書きだったり縦書きだったり、「JUMP COMICS」も左上に行ったり右上に行ったり左下に行ったり右下に行ったりしているという秘密が隠されている。
小松の君も是非トリコ全巻購入しそれぞれをじっくり観察してみましょう